いやなおんな ブログ 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 10 終わりの終わりは始まり 感想 忍者ブログ
ブログです。
一日経って、

書く気になってきたはいいけど色々なものが抜け落ちて、

だから、

メモっておいたのと記憶で自分の心を掘り返して、正しく創作活動である感想、というのが全面に押し出された感想を書く。

これ以外にも、全みーまーを振り返ったり考えたりする記事はこれまで通り書くだろうし、まとめ的な記事も書きたい。

思ってることがたくさんある。それを私は言いたい。沢山言いたい。


いうことで続きからネタバレ全開。

とその前にネタバレ全開で書いた呟き代わりのネタバレ全開記事を貼っておきます。

読み終わったあと、部屋がやけに寒かったことを覚えている。

読了時の呟きをまず抜粋。

読了、してしまった。終わってしまった。とうとう、わたしのなかで、……終わってしまった。部屋が寒い。すごく、寒いと思う。
posted at 17:34:07
さみしい。涙が出ないのが不思議。ほんとうにさみしい。さみしくて、たまらない気持ちになる。
posted at 17:43:18
他人の感想も、そんなに取り込みたくない。
posted at 17:54:28
ただ、もう少し、もう少しだけ、この感覚の残滓と、一緒に居たい。まだ、何も失いたくない。
posted at 17:55:00
好きかどうかすら見失うくらい、好きで、透明な毛布の存在に安堵を続行していいのか迷うくらい、深く、長く、わたしの心の体躯からして大きいというだけの意味で大きく、傍にあった。
posted at 17:56:52
これからも、傍にいてくれたらいい。わたしが、それをゆるせたらいい。でもきっと、今こうして感じている空気と淡い低体温のてのひらは、今だけだから、まだ、一緒にいてほしい。明日また会えるとしても、ここにいてほしい。
posted at 17:58:11
もしも、もしも安っぽいだまされ方をしているだけでも、いい。それだけわたしは、あなたをあいしてる。
posted at 18:39:56
ほんとに、ばいばい。だ。
posted at 20:03:43


それから恥ずかしいポエムよりもっと恥ずかしい歌貼り。


よし、今度こそ感想入るぞー。(準備運動かよ)


・イラスト

いつも通りのすばらしさ、いや、いつもよりさらに、かなり、ものすごく、すばらしい。表紙マユは麗しく、本文抜粋マユは可愛らしく、寝そべりマユは可憐で硬質に美しく。
写真ズもいいですね。特に湯女さんの麗しさと恋日先生の感じが好きです。あと××音も可愛らしい(主に口が)。


・もう一つの始まり『回遊と誘拐』

今まで、(たとえばついった、たとえば偽伝感想、その他色々)ほそぼそ言ってきた気がするんだけど
(いや、偽伝感想じゃ自信なくしすぎてはっきり言えてないな。ツイートは他の方のブログに残滓的に残ってた

やっぱりマユが求める優しかったみーくんは、『誘拐監禁が起こる』ことが出現条件、みたいなところがあった。
7巻の場合は1巻のこともあって結構能動的っていうか強いけど、これ読むとやっぱり、無意識に一番欲しかった『みーくん』がそうなのだろうと思える。
9日追記:ハッキリ動機かどうかはともかく、あの笑顔と涙的に。

御園マユは悲しいね。いや、悲しかったね。

僕とまーちゃんの日記の最終話の絵本に出てきた人類と同じように、もう変化してしまっていた。求めたものは、『みーくん』。

そして貴重な入間製の三人称です。文章、三人称だと固めになるけど、それでもやっぱりいとくんのにおいがするなーって、えへへ……。

追:DVDのとき再言及


・途中から途中まで

そんな嘘で大丈夫か? 大丈夫じゃない、大問題だ。

ここまで来ておいて素直に騙されてしまったわたしって一体……! ってなったけどあれだよ、カラー本文抜粋とかさ、9巻であい色々壊れてたとかさ、ホラ、忘れてるし、とか、色々あったんだよう!!
まーちゃんって呼んでるのだって、前回、うぬぬ……。

でも、騙されることが出来てよかった。

すっちーとあいは、全然違うのに、結構似てる。全然違うのにね。

まーちゃんって呼んでたり、笑うのが普通になってたり、平気で公共施設ぶっこわしたり畑へーきで入ったり万引きしちゃったりするところが、全然違って「あい……とうとうぶっこわれすぎなんじゃないか……」とオロオロしたりしたけどすっちーだったら納得できたわー。

つくづく色んな意味で、トリック的な意味含めて、金子って便利なやつだなぁ(棒読みで感動)。

なるほど刑務所から出来て、ものすごく久しぶりのまーちゃん成分で、かつすっちーなら、やるわー。想像出来る。

そして、マユも違和感をうったえていた。マユはそれでも、みーくんを上書きしてきたから。見た目とかの判断は出来なくても、優しくされなきゃ生きていけない赤ん坊と同じように、優しさと仕種で相手を見抜く。

っていうかバカが全裸でやってくるの甲斐抄子ちゃんが地味に全力でお腹壊してて笑いました。熟成させすぎだ。どんな好みだ。ちゃんと介抱したのかあいつは。
(9日追記:いやむしろあいつの実在がなぁ)


・九章『I -××-』ラスト~十章『revival -嘘をもう幾星霜-』

そして、色々不安になりながら読んでいたら真打登場!

とっても、読みやすく、視界クリアに、やっぱりみーくんはこうじゃなきゃ! って感じ! すてきな王子様が登場です!
ずさーってコケちゃうところがいつものみーさん! あとハッハッってお前か、どんだけ走ってたんだお前。

でも、久々にすっちーの思ってること見れてよかったよ。

犯人当てはさっぱり出来てませんでした。『元同級生のS君あたりも時間をかければ~』って9巻に書いてあったから。でも今思うとあれは俗物犯人の代表格であるスギタンだとわかりますね★ あ、ぼくは俗物は俗物で好きです。俗物の歌。

みちざねくんはみちざねくんなりに、みちざねくんのみーくんとして、まーちゃんが大好きだった。それだけは、忘れないでいてあげたい。
あいのみーくんみたいにヒーローじゃないし、献身的でもないし、最後には結局、保身に走ってしまうけれど(~と菅原は瞬間、目の色を変える。ナイフを持つ右手の甲に、ギュッと、血管が浮かぶ)。それでも。


返せだとか寄越せだとか必死なあいは、走り込みで色々なものを振り切ってきたんじゃね? ってくらいクループしてない。きっとすごく必死に走り続けたんだろう。

ただ、マユを奪われて、だからまっすぐにマユに伸ばす左手を、取り戻してきた。

あの日繋いでた手が右手なのに最近のみーくんはまーちゃんの手を左手で握るっていうのは、あの日は長瀬思い出して錯乱中だっただけで、普段は『相手の利き手』を握る癖があったのかな。
左利きの人と繋ぐとき右手便利てきなこと9巻で言ってたし。しょうわる……っていうか、本質が独占欲強めだなw

マユにしたことがあっての今への怒り、個人的な恨み節、どっちも普段なら隠しがちな印象を持ってるんだけど、喧嘩中で、勢いで滑り出してる。

マユはその口と手で、菅原を裂く。

役に立たないなら、と手を差し出すところとか、すごくあいっぽいね。久しぶりすぎて、それだけで感涙出来そうな気がしてしまうよ!

そして、マユの選択。その左手を取る。

、こっちのみーくんがいい」

マユは、「が嫌い」って言ったときとかに、『わたし』じゃなくて『私』だった。
今巻でいうところの『幸せの背景は不幸』を使ったとしたら、『私』は多重人格的に比喩って(動詞活用)不幸を押し付けられていた方のマユだ。

そのマユが、いやそのマユも、あいのみーくんを選んで見せた。
きっとこの『私』には意味がある。そして今のわたしにはわからないけど、今巻の『きみ』にも。すっちーの『やつ』すらきっと。

元々誘拐をして待ちわびてるし、
後になるとどんどん、後ろ向きに明るいみーくんが好きだったりしてるし、

あ、その『途中からのみーくん』を待ちわびてる側面もあって、
それが沢山の嘘でどんどん大きくなってたんだけどね。
勿論すっちーのみーくんだって大きかったってことさ(分かりづらかったので30日追記)。

それでもあいはそれを知らなかったから、選んでみせて、それでこんな風になった。

普通のラブストーリーに例えると、主人公がずーっと完全なる片想いだと思い込み続けながら尽くしていた相手がついに高まった好意をはっきりと口にする、そんなクライマックスです!
王道だけど人生が素晴らしい感じのなんかあれ! テンションあがったひゃっほおおう!


しかもなんだかんだちゃんと手伝ってくれるマユ可愛い。ちょっとずつ聞き分けできるようになってたもんねー、マユ。あいみーくんのこと心配していたし、変化ないわけじゃないのよ。
やっぱり幻想の在処は現実の占い師ちゃんが言ってたことは間違いってわけでもなかったのさ☆ もー、みーさんはおニブさんだなーっ♪


そんで、だけど。
マユが気に留めずに泣いているところを見ていて、思った。

前の記事で、三巻の泣いてる自分に気づいて泣き笑い噎せるマユは『失ったあい』を思い出しているんじゃないかって言ったけど
実は『失ったみちざねくんのみーくん』に泣いたんじゃないかと。

あいくんは、『ヒーロー=みーくん』になって居る。居てくれる。でもそうしたら昔『みーくん=ヒーロー』だったみちざねくんが居なくなるから。

それは流石に知ること出来ないまま、すべてを埋めて、すぐに呼びましょ救急車! Let's go!


・『嘘つき少年と壊れた少女のものがたり』

期待を裏切らない金子はやはり金子である。金子大好き。

彼女がここに居なくてよかったって安堵は、彼女を失いたくないと不実なりに思っているからだろう。緩やかに詰んでる人生、ざまあwww

叔母さんは最後まで素晴らしく叔母さんだったね。叔父さんと叔母さんには頭が上がらず、感謝してもしたりない感じだね。まるで、支え続けてくれた親を持つ子が親ににそー思うみたいにっ。

小声でそっと、自分の中にいる意地悪な神様も聞き逃すように、『その言葉』を呟いてから。

あたしには、手羽には聞こえたわ! その声音が、照れて子供っぽくて可愛い声が聞こえたわ。やっぱりあいは可愛いね。

お約束っぷりは吹いたわw 最っ高っ! だーいすき!

この章のラストの文章は、全部お気に入り。全部が全部、一巻の最後の一行くらい宝物。
あれにある切実な明るさとかそういうのとは全然違うけど、質とか全部違うけど。

きみを幸せに、か。しろ。全力でしろ。祝福してやる。でももげろ。ちんこもげろ。


・エピローグ『これまでからと、これからまで』

二度目の叙述トリックたーいむ!www

吹いたわっ! っていうかこーたかー。確かにこーたなら髪伸ばしがちになりそうだ、っていうか、小学校のときからあんま切りに行けない的なあれだったみたいだしな。
あいはそういうとこちゃんとする子。

あいの友達自慢により電春6巻の伴奏担当は湯女さん確定かー。すげー。

色んな人、ニー日ちゃんとかゆゆとかが息災そうでなにより。嫁たちもねw息災そうでwww

あいの分かりやすい嘘は愛しいなあ、ほんとw

周りの人にそれなりに応援されながら、あのアパートであの兄妹がどうなっていくんだろう。想像するのも楽しい。
あと、想像するんだったら、ちょっとずつ変化するマユに叔父さん叔母さんを、僕とまーちゃんの日記ほど惨事にならず紹介出来る日とか妄想するの楽しいw 完全に妄想な可能性も高いがw

右腕は取り返しがついてないけど、それでも日々を生きていけている。それは、一巻から考えると、ほんとうに素晴らしい。

過去の自分に毒づいても遅い現在のあい君ざまあwww(あれ、これ二度目のざまあ?)

くらっときて後ろのよろけたとき、そこにヤマナさんを見てるといい。幻覚と呼べるくらい、はっきり感じてるといい。

地の文で美里が青年って呼んでるのもまたちょっと感慨深いよね。

それに何より、背筋が伸びているあいがとても新鮮! しあわせがわなんだろう、きっと。


じゃあ、不幸の中で生まれる幸せで、生きていきましょうか。
私もそれに近いところは、ないわけではないから。やり直しきかないかは手羽の場合わからんから、嘘かもしれないけどー。


・お片付け編。章ごと挟まれていたところ。

それまでの人から抜粋な感じです。湯女は賢いなー。途中まで興味持ってたけどあいばっさりだし。
がんばれーって手振る茜マジ天使。
恋日ちゃんテラ能天気。
奈月ちゃん、ありがとう。貴女が見つけた偽る役割、ありがとう。あの幼稚な隠蔽を完璧なものに変えたのは貴女ね。いつもそうやって足掻いて走り回って。褒めるつもりも貶すつもりもないけど、才能があるのだろう。あと、結構やっぱり、恋日と奈月は似てる。
外の世界を感じて笑えるようになってよかった。少し心配してた。八事がその場所でする想像は暖かいんだろうな。

素敵な嘘をありがとう! これからもきみの嘘には期待してる! ばいばい! ありがとう! これからもよろしくね!
ばいばい。あい。マユ。



・あとがき

これもまた興味深くて素敵なあとがきでした。やっぱり、あいが一番いとくんのなかみの露出率が高いなって、久しぶりなだけあって久しぶりに思った。デビュー作、だしね。
それに会えなくなるのも、さみしさの一端を担ってる気がする。でも、まだ、あとがきあるしね。わたしは、生きていける。多分、嘘じゃないはず。たぶんね!

誰しもってわけじゃないけど、結構居ると思うよ。共感覚ってやつと仮定してそれにしぼっても、結構居るらしーし。

最初から付き合えたわけじゃない(三巻発売からちょっとくらいのとき出会った)、けれど、ずっと一緒に居た気さえするの。

素敵ないとくんと、面白いおとーさんとおかーさん、なあとがきにも相変わらず期待なんだけど、あとがき小説はどうしたのさ? 打ち切り?

ぼっちーズが内緒なのが、とっっっっっっっっっっても気になります。


・著者近影

おとーさん意味わからん。素で意味わからん。でも何度も見てたら憎めなくなってきた。意味分からん。
ちなみに年賀状の時点でぼくはこんなの描いてた。自分の顔描き込めるpngまで作った。バカでーす!
あと著者近影のいるまさんのおとーさんの表記で確認したところ、正しくは『いるくまるっく』じゃなく『いるクまるっく』になりそうだね。はいどーでもいい。




名残惜しくて死にそうになるけど、大丈夫。

ばいばい。また、読み返すことできるし、考えたりまとめたりしたいことも沢山あるからほんとにばいばいではないって言い聞かせて、それでもばいばいな部分を否定できないからすげーさみしい。

ありがとー。これまでからあいしてたし、きっとこれからまでも、あいしてる。

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そういえば
映画版のラストでも『嘘つき少年と~』のラストっぽいモノローグあったよね? また見に行ったとき確認するけど。
でも、同じじゃなくむしろ逆だったような気がする。
やり直せるかどうかが主に。
どうだっけ?
見に行ったらまたあらためて何か書くと思う。



あ、ポップでキュートに反応するの忘れてた。
Jane Na Doe(中の人) 2011/01/09(Sun)16:35 編集
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実情ほぼ入間人間のファンブログみたいな感じでしたが、とある事情により離れていく予定。(過去作品は別腹かもしれない)

分家(閉鎖):手紙の墓場この記事参照


くりえいたーさんや実在しない人に、『自分だけしっくり来ればいい』精神であだ名をつけることが多い。直接関わらないと逆に気安い呼び方の方が距離が遠く感じるような、作品越しとかだと近しく感じるような、そんな感じ。
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