卒論ひと段落までお預け→終わってこれ読む→クロクロが来て心かき乱される→なんだかんだ忙しい→感想書くぞー←やっとこさここ
早くクロクロ感想も書きたいですー。

ネタバレありでさっくり（こんかいほんとさっくり）続きから行きますかねっ★

読書メーターに書いた内容はこちら

前半ダレまくって読んでてだるだるしていた。でも、お陰で読む方に呑まれず実生活を頑張れたので、タイミングはよかったの、かな？　前半でも、日直の仕事で『偶然（偽物可）でしか成り立たせられないくらい微妙な脆い、何か』を損なったシーンの大人と子供の差異の描写は見事だった。ドキっとしたのはアンドロイドがっしゃーんのシーン。全体的に、どこがどちらの作家から出た展開・描写なのか見えづらいほど丹念に接合してあった印象。ただ、前半で予兆を感じた部分に少々無理を感じて（入間はそういうのシビアな人だから）合作だーと強く感じた。

シビアって単語だと「どういう？」と思われるかもしれないけど、そういうんじゃなくて、入間が『なんとなく、予感を感じた』の視点を描くときは、そのなんとなくを共有させるために油断しない……と、いうか、あまりひとを信じてないから、ハナから共有できていると、頼むからしておいてくれと省けないとこがある。

あああああああもう！！！　長い！！！！！　前半だらだらしすぎ！！！！！！！！！

あと読メにも書いたけど予兆の描写がお粗末すぎです。流石ボカロP原案って感じです（暴言）。

『なんとなく予兆に感じる』と思うときって案外視界の端っこ、あまり意識できないところで普段絶対起こんないような変なことが起こってたりする。
そういう視界の端の出来事を視界の端の出来事としてきっちり認識・把握できるほど無駄に聡い人間、あるいは自分が感じている違和感を『違和感』って言葉だけで伝えられると信じ込むほど他者を信じることができずに最後まで疑う人間だけが、それを、「なんとなく変な気がする」と登場人物が感じているという事実を描写することができる。
入間は最後まで疑うタイプの人間。だって、ひねてるから。

だけどここでは原案がささくれだから、入間じゃないから、『起こっていること』という要素を作るのはささくれだから、ほんとに『「なんか変なことが起こりそうな気がする」って登場人物が思っているだけ』になってる。
第六感とかってあるよ。わたしも、ない方じゃないからわかるよ。でもこれってそういう意味でばっかり書かれたことじゃないでしょう。
ほんとうは、『誰にでも感じられる引っかかり』『でも言葉にできない』が書かれるはずだった空欄を△の回答で埋めてあるんでしょう。

手羽こういうの嫌い＞＜　くるしい。つらい。指先が空を切って、さわれなくて、なのに共有できないものが共有できるような顔してこっちくるの嫌い。嫌い。うるさい。ほうっといて。通じ合えないんだから、通じ合えないことくらいそっちも知っててよ。なんでわたしだけが知ってなきゃいけないのよ。嫌いよ。

うー……！

それからやっぱり無駄ににゃがい……。前半バッサーっとちょん切って組み立ててもうすこしスキっとさせたい。

そんな中でも二章ラストの描写はあーわかるすごいすこんと来るし色々思い出せてすごーいってなった。

私たちの希望は、高いところからみれば雑草の芽にしか見えないのだ。

残酷なくらい高低でちゃうんですよね、そういうところで、大人と子供って。
偶然以外のもので動かすことが許されてなさげなあれこれとか。


アンドロイド壊し始めたりピヨ助逃がしたりっていう感じの町の変化とかはドキドキしましたね。

しっかしアレってなんだよコノヤロウ。


しゅうまつに抗えない、走るしかない一人の女の子の物語としての切なさとか、感情とかも受け取れたは受け取れたんだけどどうにも、うぐぐってなる部分が多くて。

電撃文庫MAGAZINE Voi.47　掲載の前日譚？『しゅうまつがくるまえに！』も併せて読むと「なるほど両想いねぇﾆﾔﾆﾔ」とか色々あったんだけど、
どうしても「どういうことなの？」が多くてどうにも、どうにも……？

原曲も知ってはいるよ。結構好きよ。しゅうまつとハロプラに至っては歌ったこともあるよ。だけど、どうにも……？

これの続きをわたしは楽しみにできるのかしら……。

あ、イラストはすごく可愛かったです。可愛い。好き。


あとがき

ささくれさんの絵もusiさんの絵もきゃわいいね！
あと入間さんがめっちゃよそ行き入間さんで変な感じ。『からかいたい』みたいな意地悪な気持ちがうずうずするあとがきです。
「変な名前ですね」は一番最初に見たときから言ってるけど本人に言われると変な感じ。

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