いやなおんな ブログ 安達としまむら5 感想  音読付き 忍者ブログ
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これまでの安達としまむら単行本感想記事一覧
・安達としまむら 感想いえーい!
・安達としまむら 2 感想っぽい杏仁豆腐
・安達としまむら3 + 電マガVol.39のおともだちロボ チョコ 第二話 走り書き感想
・安達としまむら4 感想



♪ 前奏の前奏

しゅうまつがやってくる! の特設サイトが現れた! wktkがとまらん。
あとニュースサイトには入間人間とsasakure.UKのコメントが載っているんですが、いるまさんがあまりにいつも通りすぎて脳内再生余裕なのはともかく、ささくれさんが入間ファン的になんかすごくうれしくなっちゃうこと言ってるです。
僕は入間さんの独特な表現や、読み手をハッとさせる展開がすごく好きで、入間さんなら"終末シリーズ"をもっと素敵で広がりのあるものへ昇華してくれるに違いない!という熱い想いと共に、この企画が始まりました。
ボカロ曲小説化ってネームバリューに【のみ】依ってるイメージとか、儲かるからとりあえずみたいなイメージとかあって、でも、もしも言葉だけだとしてもこんな風に言ってくれてるなら信じて待てます。


♪ 前奏 恋について

先にはっきりさせておいた方がいい気がするのでしますが、わたしは『恋とは、故意に行われる誤解だ』(もう片方を探す旅ですらなく)と思っているんです。
上の図が、【今のわたし】から見える【恋】というものをある角度から見たものの一部です(長い)。

友情か、恋情か、家族愛か……本人の中では明確に分けることができる、人も多いと思われるふしぎな分類。
その中でも成長の途中に突然現れて革命的な変化を起こす、とされることが多い【恋】。

他とは違う嫉妬と独占欲を湧き立たせるものだと定義されたり、
二人で出掛けてちっとも楽しくなくて帰ってきてぼろぼろ泣き出してしまうさまによってまざまざと理解されたり、
見つめる視線から察することができてしまったり、
昔は物を思わなかったと回顧させたり、
躊躇わずに飲まれる不幸の薬だったりする。

ひょっとしたら認識の重なり合いはもっと大きいのかもしれない。
だけど、
【恋】の定義は、なんとなく想い浮かべることはできても、少しずつずれているものだと思うのだ。
(2016/05/18 例の二行目にさくらちゃんがあったんですが、6巻感想書くときちょっと野暮かなと思えたので外しました。)

ある種の好きって気持ちを好きってだけじゃ伝えきれない気がして、一番怖い誤解を避けたくて、ある程度コントロールできる誤解に落とし込むために言うのが「してる方の好き!」とか「ライクじゃないよラブだよ」とかだと思うのよ。
一番相応しい言葉が単なる「好きです」でも手ごたえがわからなくて不安に背中を蹴っ飛ばされて「滅茶苦茶愛してるし!」とムキになるのも、そういうことなのだと思う。


だからわたしは、
≪これより さき ねたばれ ちゅうい !≫



読書メーターに書いたやつはこちら。
ディスイズもどかしい関係。名前はまだない。イラストは制服めっちゃホリディする世界線だから諦めてたんですがたるちゃんがめちゃたるちゃん! あだっちゃんがぷつっていっちゃった辺りは理解はできてもしまちゃんは理解しづらくて、『それ故に』と続けて、しまちゃんの方が怖い/敬遠する/嫌だ、に繋がる感想を抱く辺り、やっぱり人間は害がなくても理解不能なものの方が怖いんだなぁって感心する。と同時に小・中学校のときに友達に抱いて失敗して以来わざと紛失した独占欲をもっと濃くしたようなあだっちーの感情も解る分ハラハラ度高い。

安達が他に名前を与えていない以上『情愛』とか以外の呼び方は避けたいんだけど、尻とか意識しすぎなのはどういう方向で描いてるのか気になる(わたし、そういうんとかじゃなくても同性見ちゃってキョドるたちだから、そんな感じか違うのか気になる)。

たるちゃんといいあだっちといい妹といいモテモッテなしまちゃんですが、ほんとこの人なに考えてんだろうね。わからん中で安達母のこと意識してプールで二度言うシーンは和みました。
♪ Aメロ 挿絵の感想

……まあ、イラストパートは制服めっちゃホリディする世界線だし多分いまさらリトルヤシロンの見た目を髪をちょうちょ結びした小さなエリオにできないし身長差も直せないんだろうなーって……(遠い目)。

でもそれを除けばめっちゃ可愛いイラスト! かわいいかわいい。あとたるちゃんがちゃんとアッシュ系の髪で雰囲気とかイメージ合ってたなーって。もっとすらっとしてた方があれだったけどまあ、「もういいです」的な。この世にはもっとひどいのもいっぱいあるみたいだし。全体的にいい絵多かったし。
ヘアピンもほんと、「もういいです」。


♪ Bメロ ifと、

if『もしみんな小さかったら』

入間の間に載ってた
けど、可愛いなぁー……。もし幼稚園とか保育園とかだったら、さくらちゃんの本来の気質は曲げることにはなってしまう可能性も否めないけれど、もっと適応できたのかなー感はありますねぇ。

『頼まれなくたって会ってやる』

夏がー! 始まるー! という感じ! これも入間の間に載ってましたね。夏の描写の感じ読むとやっぱりいるまさんは夏が、夏の陰影が好きなんだろうなぁって思うのです。


♪ サビ 本筋

第一話『紺碧を発して』

あーしまちゃん綺麗な子なんだろうなー(少なくともたるちゃんビジョンでは)って思った。それとたるちゃんかなりしまちゃんにくっついてる感じ。百合百合している。
独占欲と、受容と、照れたり嬉しかったり欲しかったり、健康的な範囲で欲しがりなのがたるちゃんだなぁって。しまちゃんも少し地の文で『たるちゃん』出てたり、そういうもの。
 相手をしてあげないと、かわいそうに思って。
 そう言ったら、妹はどんな顔をするのだろう。義務感って、家族に感じてはいけないものの筆頭だと思う。だから妹だから面倒見ているというのは、間違っていないようで引っかかりを覚える。順番は間違っていないけど、そのままでいいのかなと。
この部分を後の下りでも不穏に感じる。というか、過去の入間作品、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸』に出てきたあの人を思い出すのですよ。
 母親だから
 ×とかじゃなくて、ごめんね
と言って、確かにあの子を抱きしめたあの人のことを思い出すのです。

義務感というのは、少なくともそのものは【愛】ではないのですよね。きっと【彼ら】でも持っていて、それで【彼ら】も血族は続くのかしらと、ちょっと思考が【冥王星O】に脱線してしまいました。

そんでもって占い師ちゃんは何やってんの。ほぼたこ使ってねーじゃん。たこが小さかったり抜けてたりするのってたこやきの材料費やっすくするときの常とう手段じゃんしかも詐欺っぽい。
やっぱり占いの腕が本物でも食ってけないんだろうなぁ……(遠い目)。


第二話『しまむらの刃』

とりあえず例のアレ、音読しました。


で、読んでみて改めて思ったのが、「しまむらは自分の言葉を遮られた時点でもうめんどくさくなっているんだなぁ」ってこと。

安達はおかしいようで理解できるんです(理解できるのがわたしだからなのかもしれないけど)。
刺殺の初犯は手ごたえのなさに不安を覚えてどうしてもめった刺しにしてしまう傾向にあるんです。仕方ないですよね、刃物で手を切ったことのある人はわかると思うけど、人体って案外サクサク刺せますから。だから初犯だと、本当に殺せた自信がなくて、手を動かす。猟奇的なのではなく、普通の怯えや恐怖を覚えるからめった刺しにするんです。

安達は途中何度も「聞いてる?」とか「何か言って」とか言ってますよね。そこでちょっとでも返事があればあそこまで異常なシーンにはなっていないのですヨ。

つまり異常なシーンに仕上げているのは実はしまむらです。
実際安達はめんどくさいし、めんどくさいこと言ってますが、『途中で電話を切る』ことすらしまむらは投げた。何も返さなかったんです。拒絶も受容も何もかも投げて、最後に刃。

安達は安達でめんどくせぇ感じありますが、母親との問題も出ちゃってますが、普段からおかしいですが、今回のこれを一線越えたと評するなら一線を越えた原因は安達オンリーではないですね。しまむらもです。

わたしも昔大好きな友達だった子にキレてたときに「お母さんみたいなことしないで」って言ってしまったことあります。まあ家庭の問題が出てしまったのもあるものの殆どはわたしにとって母親は人でなしの筆頭だったのでつい比喩として出てしまっただけで言いたいことは「オメー最低以下のゴミ野郎だな」だったんですけど。
(わたし、『大好き』でも別枠で『大嫌い』があったり『人としてどうか』って評価も別枠だったり、それどころか『大事』にするかどうかも好悪と別枠だったりするのですよ)

ただ、しまむらはしまむらでかなり傷ついてるんじゃないかなーって……。
「好きになれるの?」とか、流れ流され力が入らない自分について見えない焦りをまとっているしまむらにとっては地雷な気がするし、あとたるちゃんとの関係に前向きにやってみようとしだしたきっかけのひとつとして安達という要素はとても大きかったと思うのです。それを安達自身に否定されまくるのもきつそう。


第三話『魂は共有?』

はい、不穏なしまちゃんです。んーまー、ある種の『優しさ(行動を定義する際のものを指す)』にはめっちゃ溢れてるんですけどね。これ、とぅうぃっとぅあーでも言ったけど『友達だから』『愛とかじゃなくてごめんね』がありそうで怖いですね。超怖いですね。

そんな中でも安達の母親関連のことを二度言うシーンはなんか和んでしまいますね。
この和んで緩んだ部分にグサーって刺してきそうなところが怖いけど、それでも緩んでしまうから人と人とはすれ違いが起こると深く傷つくし、ちょいちょい戦争。

あとそんなに尻を見るでないあだちっち。意識しすぎですヨ。

しまむら母がねーほんとねー好きですねー。うすぼんやりしすぎて自分でも迷子なしまむらがそれでもある程度安定しているのはやっぱり家族の存在のお陰なのかなーって思います。

そしてお風呂……あー、あーよかったしまむら妹ちゃんそこまで心を開いてない。自分との類似に関してちょっと柔らかくなっただけだ。よかった。ほんとによかった。まあ子供って勘が鋭いとこあるし身近に『大人に言われたから』って理由で自分の心を修飾する子いるだろうしね。

ここで心を開かれていたら地獄展開ですよ。だって嘘だもの。自分に嘘ついて普通にしてみようとした嘘だもの。違う入間作品でいうと『いもーとらいふ』に近い感じになってしまうよ。


第四話『アダチ・リバイバル』

日野藤ちょう癒し。

こいつらなんだ、いいやつか。知ってた!
いるだけで和むとはこいつらのことを評して言うべき言葉ですね。

ここでも二人は『すごくあだっちーが好きだから安達と遊びたくて来た』じゃなくて、
『緩く繋がってる友達のために一肌脱いでやろーじゃないかー。一緒に遊ぶのも歓迎だー』くらいの気持ちで来てくれているはずなので、つまり結果を見てもそうである通り地獄は発生しないんですよね。
二人は(永藤は忘れているかもしれないけど)安達もしまむらもどんな子かわかっててそれでも一緒に楽しくカラオケ行って盛り上がってたんだろうねぇ。

にねんせ~♪ またかよ! そしてお料理行進曲。楽しい人たちだなぁ。

あだちっちちは余裕があるなら(※ない)日野藤との縁は大事にしておいた方がいいと思うんだよなぁ。外野のまま外野として、何も考えずに言えば『友達ー!』、悩めば『知り合い成分を含む友人』程度のゆるい繋がりを持っていてくれる子って安達みたいな子に必要だと思う。誰にも相談できないのは危ない。
それを前の章で安達のことじっと見てた子とか文庫本の子とかと学ぶときも来るのかもしれないけど。本質は変えられないとして、来ないのかもしれないけど。

安達はくるっと回って一回転、どこを向くのが自分にとって前向きなのか分かったようで。
危いけれど、虚偽で他者に近づこうとするあり方よりはずっと清新で、上手く行くかはともかくそうやって自分を見つけてあげたのを見失わないでいてほしいなって思います。

世界を閉じていく決心が前向きっていうのもすごいけどちゃんと前向きに感じるような、夏風が正面からふいてくる文章なのがやっぱ入間人間すげーなって思う。


♪ スキャット 日野永藤・しょーさんヤチー

永藤家来訪者
この二人ほんと安定してるな。じんわりあたたかいのが熱い夏の間もずっと続いているのがよくわかります。この二人の関係はあだちっちが考えていたように家族に近い感じなのでしょうね。

ヤシロ来訪者
本編でもチョロチョロしてたけどかわいーなー。儚いようで濃いですね。目の前を独占するという表現にあの瞬間のしょーさんにとってのヤチーがめちゃ出てる気がする。
あとTwitterで羊人間は猿子ではと言ってる方がいて、これ←、見て「!!」ってなった(この一文感想じゃねえじゃーん!)。


♪ Cメロ メロブ特典しおりコメント

メロンブックスで買うと一定数までの人は貰えるしおりにはいるまさんからのコメントが載っています。
4巻のときは『オーガニック的な何か』が飛び出しました。今回も愛について書いています。愛とは何かという問いについてです。今ちょっちサンプル画像でも見れるかな? 読める?
(前略)
愛ってなんだろう。
素面で考えられるのは詩人と小説家と女子高生ぐらいです。
う、うん、片手羽いえなは作詞も手掛けるから問題ないよ……!

というのはともかく、前半の方で
二人の友達がいて、優先する方を決めているのは愛なのか?
ってあるのも気にかかりますし、
二人の主人公がそんなことを考える夏休み編、安達としまむら5巻。
ってことなので、5巻では描かれていないけれど、しまむらはしまむらの方で考えているのかもしれないですね。愛のことを。


♪ サビ’ 彼女の【愛】について

だから、
わたしは安達の【愛(仮)】を、その【情愛的なもの】を、【恋】とは呼ばない。

あと【「これは恋だろ! ファーーーッ!!」みたいな連中絶対殺すマン】も辞めない。(タスク4のとこまで読んでないしネットのジョジョ界隈ほぼ知らんけど)

Twitterでも書いたけどわたしはよく知らない上にあんまり好きになれない発言してるネットの人たちより安達の方がずっと大事だ。安達が安達の気持ちを決めたり決めなかったりすることの方が大事だ。

わたしは安達が定義するまでは、【恋】とは言いたくないし、今はもう【恋とは絶対異なるもの】とも言いたくないし、だれかが言ってるのも腹立つってことです。ほんと絶対殺すマンですよ(ふんすふんすっ)。
もし前の発言と矛盾してたら謝る。けど、そういうキモチです。

追記私信(一応、嫌な予感がするので):絶対殺すマンだけどわざわざ恋愛派(楽しく恋愛妄想したい派を多く含む)の溜まり場に突っ込んでって絶対殺すマンしたことはないので溜まり場荒れても二度とわたしのせいにしないでね。
ていうか仲良くしてください。無理に主張するのも解決にならないからやめなよ。前提使ってぶん殴るのもやめてあげて。


♪ 後奏 あとがき・著者近影

あとがき

今までのタイトルを編集さんと本人のどちらが考えたか一覧でした。いるまさん作の方が好きなタイトル多いなーとか、
「うぇえぇ、花咲太郎編集さんだったのですか!?(好きなタイトル)」とか、六百六十円の事情もなんか値段も関わるしいるまさんだと思ってたりとか、なんとなく予想通りが多いなーとか、
最近いるまさん迷走気味だから美少女もいるまさんタイトルだと思っていたので美少女を意外に思ってみたり(割合クソタイトルの類だと思っている。あと一覧タイトル間違えてます)。

うん、やっぱり入間人間が作ったタイトルの方がすきだな。うん、すきだ。うんうん。


著者近影

あらあら、甥っ子さんか姪っ子さんじゃないですか。かえるさんできいろいとりさんで可愛いですねぇ、ハルさん(?)。
でもあの入間さんのおとーさんさん、あの、ちょっと、パロディ危ない。危ないからパロディ。サイン会での贈り物の手造りフィギュアとのあれだと思うんだけど危ないから。

ていうかほんとにこの人子供舌だなほんとかわいいなぁいとくん(久々に解説するけどイルマヒトマを略している)ちょうかわいいって思ったけどそれにしたってサイン会の差し入れに持参しづらいラインナップだ。

…………いるクま先輩、カレーピラフも好きだったのかなぁ……。


のんさん

わかる。幼女ありがとうわかる。あとのんさん可愛い幼女ありがとうありがとう。

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実情ほぼ入間人間のファンブログみたいな感じでしたが、とある事情により離れていく予定。(過去作品は別腹かもしれない)

分家(閉鎖):手紙の墓場この記事参照


くりえいたーさんや実在しない人に、『自分だけしっくり来ればいい』精神であだ名をつけることが多い。直接関わらないと逆に気安い呼び方の方が距離が遠く感じるような、作品越しとかだと近しく感じるような、そんな感じ。
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