山月記、あらすじしか読んだことがないのだけど、わたしも虎になる素養があるのではないかとチラと思うときはある。
……ただ、まあ、わたしの場合『そうではなくて』が横たわっていて。

多分、わたしの中に『優れた』とかそういう基準の一切がなくなってしまっているんだろうな。
だから大学時代も、批評という行為の違和感に耐えられなかった。

だって、何書いたって最悪だし天才じゃん。よくわからなかったの。

起承転結がきちんとできていたところで無神経に人を傷つける文章は最低最悪で死ねだし、起承転結を放り出していようと意図してきちんと人を傷つける文章は最高最善で称賛し続けるに値するし。

基準が違う人にとやかく言われるのが、わたしはとかく、本当にいやで。
それはわたしが、育つことに失敗してきたことで色濃く。


もうやめよっかこの話。

的はずれな批評を受けてもがんばれるくらいの人がすごいんだよなホントは。っていうのが一番だなあ。永束くんは映画作り続けてえらい。すごくえらい。


4/30 18:52追記：わ、わー！　ごめん！
この前の記事と並べると矛盾して見える記事になってしまっていた……。

この記事でいう“虎ちゃん”成分は、継続してずっと連綿とぶつかり続ける（それに値するものを作る労力を、五里霧中で無駄になるかもしれない中でも裂き続ける）ことができていないことや、
文芸サークルでの『お互い批評し合う（感想を言い合う、ではなかった）』がほんとに気持ち悪く感じてしまったソッコー逃げ出してたことを指しています。
そういう自分を罵っての言葉ござる。

……動くことは、わたしからしたら当たり前なの。
その中身に不満がある。というか、ダメだな愚図だわって思っている。ということです。

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