ファイアパンチの作中でトガタが言い出してアグニも信じてそこから彼らの間で共有されることになる概念なんだけど、
これほんとだったらいいなって本気で思う。

退屈しないのはいいことだ。死んだ後も、死んだ後だからこそ。

そして彼女の隣の席が空いていたらいいなと思う。
何食わぬ顔で二種盛りのポップコーンを間に置いて『好きなん食べなよ』って目で言うんだ。
そんでコーラ飲みながら、ただただ隣で面白い映画をずっと見てる。

それは彼女にとっての面白い映画であって、わたしにとっても面白い映画だと嬉しい。
彼女には勿論面白い映画を見てほしいし、わたしも勿論つまらん映画を見るのを彼女のせいにしたくないから。

でもわたしのシュミと彼女のシュミって被るとこあんま多くないんだよなたぶん。
昔読ませてもらってた呟きの中身から考えて、とりあえず一部の嗜好は合うと思うんだよ。先輩のこと抜きにしても。
でもあとがなー……きびしーよなあ……。


あのさ、見てくれてる人たちに頼みがあるんだ。
もしももしもな？　万が一あなたたちの中でわたしの【彼女】のことについて『もしかしてあの人のこと？』って心当たりのあるやつ居たらさ、わたしと話してほしいんだ。
彼女の話をしたい。彼女を知る人と、彼女の話がしたいんだ。

……ぶっちゃけちゃうと先輩に対する今の執着の一部はそんな気持ちに起き変わっているよ。
先輩は少なくとも手紙一通分は彼女のことを知ってるから。
あの人のことだから、きっと何もかも覚えてやしないんだろうけど。

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