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期待を見事に裏切られた。
〈上〉の感想はこちら。
・いもーとらいふ〈上〉 感想
……このときは傑作の予感しかしないって思っていたのに。
第一、何ですか30の次が87って。
『一生』どこ行った。
ここまで日和った人にいえなはついていけないです。日和見するならせめて最初からして、わたしたちに見抜かせないで。今回は白状が先立ったけどそうでなくてもこれじゃ、わかってしまったわ。
わたしは元編集者が考えた大衆に嫌われにくいライトノベルが読みたかったわけじゃない(どちらかというと死ねって思う)。
入間人間の、鮮烈で面白い小説が、何よりわたしは〈上〉の続きが読みたかったのよこのクソドヘタレ。
上の時点でラブコメと称されていたから少しいやな感じはしていたわ。
でもこの短期間でわざわざ狼呼んでくるなんて、最近の狼少年はわたしやちーちゃん(岩虎)より常識がないわ……(ドン引き)。ていうか『一生』って書いてたやん編集部側。
では続きからネタバレもたぶん込みで色々書きます。
一応読書メーターに書いた感想↓
やっぱりわたしは某元編集さんがきらいだし、日和ってつまらない方向に舵を取り続ける入間人間を見ているのも、ちょっとずつ限界来てる。それがとてもしんどいなあ、この人がどんどんつまらなくなる、というのが先行して、本の感想が僅かだ。上巻では妹ちゃんがここまで迷わず幸福な奪う側ではないかもとも思ったので兄君の妹への目線具合も気分悪かったのですが、下巻まで読むと「祝ってやるからこっち(周囲)見ないでね」って感じ。迷わず退化する妹ちゃんへの嫌悪はあまりないけど、堕落の違和感?を近親であるせいにする兄君はゴミだと思う。はい、そうです。めちゃくちゃつらいです。
イラストは可愛かったです。フライさんの絵かわいいね。でも、〈上〉の感想で述べた
これオカタイ表紙と装丁と売り方と版元で出してたら「気持ち悪い」「こんなの出していいの?」という理由で文学賞取れそう(作者が女なら尚取れそう)だと言い続けていましたがフライさんの絵が良過ぎてやっぱりこっちでいいですってなる。は撤回。
いくらフライさんの絵が良くても無理。
こんなことになるなら最初から別のとこでやれ。入間『先生』にそんな甲斐性ないの知ってるけど!!
寧ろこんな結果にしかならないなら最初から面白そうな小説・『いもーとらいふ』なんて書かないでいてくれたらよかった。
無計画な乱発による打ち切りに対しても思っているけど、そんなんよりもっと思う。
書ききれないなら、レーベルに限界があるなら、竜の頭なんか置くんじゃねえ。
冒頭にも書いたけど、さいしょから、せめて〈上〉の時点でそういう面白さを期待させないでほしかった。
妹と兄の認識がかなりすれ違って、すれ違ったままで搦めあって(あって?)いたところはよかったと思う。
妹は『三年もあれば間違える』と盲信し、兄はその前から妹と距離を置いていただけでなく入学してすぐ恋をした……というか、兄にとって妹を選ぶことは『間違い』で、それでも選ぶことになってゆく。
妹が幸福な化け物(ヤドリギ)で『正しい』道を選び、兄は『間違い』を選んで自分に色々と言い聞かせる。
そういうところはよかった。でもこのドヘタレ。
老いや衰退を一切、ほんとうに一切描かなかったこと、とか。
前にウケがよかったみーくんとまーちゃんの関係を流用したような取ってつけた甘々さとか。
……憤りと呼ぶのかこの塊は。
もしかしたら入間の一問一答でみーまーみたいなワガママガールに優しくする話が読みたいって言われたことへのこたえも含むのかも(??)しれないし、今までも「あー前もこんな雰囲気あったなぁ」ってのはあったから好意的に見られないのは一重にわたしの見方の変化かもしれない。それでも。
あとこの子らは兄妹で一緒だから気持ち悪いわけじゃないですね。
特に稼業があるおうちなんかそうだけど、きょうだいで助け合って暮らしていく人たちもいます。一瞬「エッ」って思う人があっても会ったり話したりしていると「あーなるほど」くらいになる仲良しきょうだいはいます。
兄は停滞や他の部分に違和感を感じているのに、それを兄妹で白い目で見られる云々っていうのをクッションにして偽って「兄妹でいいじゃないか!」って結論を出しているだけです、けったくそ悪い。
わたしはそういう人間がきらいです。
あ、きらいっていうのはキャラクターがって意味で、描写は上手いし、そういう意味ではじょうずだなぁと思う。
ただ、いっしょんなって誤魔化されて「いいじゃないか兄妹で完全無欠に幸せ!」ってしている読者(割と散見する)はわたしはその愚鈍さがキショいと思うし、純粋にきらいよ。
一応ハッピーエンドに分類されるってこととそれとは別だもの。
……でも世の中バカな方が幸せだし見えない方が幸せだし何ならクスリやってる方が幸せだしそういうやつの方が多いんだろうなぁ。
だから、そっちに媚びるのは仕方ないって考えもある。まあそういう人たちってすぐ飽きるし、舌バカだから甘い蜜なら何でもいいんじゃねとも思うけど(わりと偏見)。
っと、話逸れましたが、それにしたって、入間人間にはついていけなくなりました。
今までのように忙しくても発売日に買いに行って毎回(お隣さん交流記は飛ばしたけど、それはこの記事参照)思ったこととか書きとめたりは、もうしません。
心が折れました。
この人がヘタレなのも従順な性格なのも割と手抜きされてるなぁ(手抜きした方が受けが良いっての含めて)って感じもずっとわかってましたが、今回はちょっとキツかったです。
きばのぬけたけもの。まえばののびすぎたうさぎ。
そんな感じです。でした。
他作品との関連、妹がちぎれないと信じられる兄との絆だけにしがみついたのと『お隣さん交流記』の岩虎がちぎれるからこそ尊いのだと考えるようになったのとは対比になっていますね。そういうとこすきでした。北本さんのお祖父ちゃんと太郎くんとか、ほんとにすきでした。
虹色エイリアンの猿子が出てきてカナエのその後もいっしょに少し知れたことも、そういうとこ安直ながら少しすきだったはずでした。
あとがきを珍しく長く書いてくれたことも、うれしかったはずでした。
本編ももっとあとがきを踏まえていろいろ考えてたのしかったはずでした。
波こさじとは。
9/24追記:記事内容、手を入れました。
更に追加で、余談ですが、わたしが元彼女さんだったらスーパーで会うような、生活圏内にこの兄妹がいるのめっっちゃ嫌です。いるまさん、何も考えずに(前後に生活があることへの想像力を手放して)このシーン入れたんだろうけど普通に嫌だろ嫌がらせかよ。
ちなみにブログ単位で見に来てくれている方へ。
今までのご本の登場人物……キャラは、概ね今まで通り好きなので(つらさがなくはないので時間差で気持ちが離れるかもだけど)、そしてやりかけとかログとかあるので二次創作?みたいのはすこしの間は通常運転と思います。
ただ、色々改装しなきゃなぁって感じはする。ブログとかも。まずはTwitterのプロフからかな。
あと、ブログ分家の『手紙の墓場』(スマホ版だと何故か更新反映されてないけどフリーエリアに置いてあるやつ)は最後の手紙上げたので実質閉鎖(更新停止)です。
9/26追記:スマホ用テンプレートは別で弄らなきゃいけなかったようで自己解決(案内って名前のフリーエリアも、ただのフリーエリアも)。
fc2なんか借りたから今からあの送らなかった手紙がたくさんの広告に埋もれていくんだなあと。そんなことを思います。
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途中までサイトの1コーナー扱いでしたが途中でブログ独立宣言。2011年1月9日、カウンターつけてみました。
いやなおんな(index)関係の更新履歴でもあるが、感想とかのブログでもある(たぶん)し他にも気が向けば書く。二次創作なカプ厨。
実情ほぼ入間人間のファンブログみたいな感じでしたが、とある事情により離れていく予定。(過去作品は別腹かもしれない)
くりえいたーさんや実在しない人に、『自分だけしっくり来ればいい』精神であだ名をつけることが多い。直接関わらないと逆に気安い呼び方の方が距離が遠く感じるような、作品越しとかだと近しく感じるような、そんな感じ。
しかしわかりづらいあだ名が多い(ひどい)。
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自己紹介:
片手羽の下の名前はいえなです。Twitterまとめ記事等ではしょっちゅう出ていましたが、
こちらやサイトで補足するのを忘れていました(~2011年9月19日迄)。
こちらやサイトで補足するのを忘れていました(~2011年9月19日迄)。
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