いやなおんな ブログ 瞳のさがしもの 感想みたいなの 忍者ブログ
ブログです。
同日内追記:イラストに触れるの忘れていたけど素晴らしいです。ひかりのイラストが収録なかったのは残念ですが、それ以外は。表紙も、普段は見ないタイプかつドストライクなイラストで色とかかっこいい。スカートやシャツの裾が夜明けか日没直後みたいなのもイイ。


最近、PCに向かうとつい動画作業への強迫観念に駆られ、それから逃げるためにネサフするという、行動だけみればいつも通りの展開のせいで感想書けませんでした!!
あ、でも動画作業も頑張ってましたし、何故か瞳のさがしもの感想記事書かずにCM動画のコンテ切ってたりしました。いやでも今超大作つくってるせいでしばらく動画作りたくないです。

ちなみにこれの一個前の感想はスマホに向かってぽちぽち打って転送しました。
あと一個前つながりで、歯は神経取った。前歯。殆どの神経がだめになっていて、残りの神経が激痛を訴えていたらしい。


なんていうどうでもいい話はともかく続きから感想とかです。
と、その前に、ずっと前に、『ひかりの消える朝』が雑誌掲載したときにつくった朗読?音声貼っておく。
http://janedoe.yomibitoshirazu.com/sound.html#serifu_a
(※『もうすこし』になっているのは、雑誌の扉絵のところにあったバージョンの台詞だからです)
(あと途中で再生止まったらいっぺん保存して)

さて今度こそ続きからネタバレ感想とかです。






といってもまずは引用。
読メに書いた感想。
やはり入間人間は短編や単発が圧倒的に好きです。表題作は最後まで読めばオールドスタイルな筋書きをせつなくとうめいな筆力で描いてあって、彼の作品としては少々新鮮。というのもそこまでに収録されている短編がひねりの加わった作品だからかもしれません。ひかりの消える朝はやはり文の感じ含め綺麗な話で、多分あと二つ含め改稿なしで再録。静電気の季節はひっかしがって単純なロマンティックさがありますね。みんなおかしい(ぼく含む)は自分のこころが宿る位置を知っている彼の奇妙な片想い。にゃんと素敵にゃは切なく可愛らしい片想い。

・ひかりの消える朝
この記事にある過去感想のわたしくっそテンション高い時期のくせに一寸神妙。

やっぱりなんだか、年齢の割に擦れている二人の小説なんだけど、純粋さみたいなものも過度に感じ取って目の内側でキラキラするような感じ。
あ、でもクモイ相手に止まらなくなるところは若さを感じた。けどそれにしても大人っぽいよね。
違う、『ちょっと無敵、だいたいこども。』って作品にもシンバは出てるんだけど、やっぱりちょっと雰囲気あったしね。

陽の色とか薄暗さとかいちいち好きだなぁ。妥協した先で、でも一番大切。(さーて散文になってまいりました)

この作品の再録時に書き換えがなかったことがひたすら嬉しかった。シンバはシンバでそのままっていうのが。
それにこのころの描写がこのころのお話に合ってるしね。


・静電気の季節
この記事の下の方に過去感想あるんだけどやっぱりキモいなわたし。感想とかも。今とちょっと感じ方とか違う。
とりあえず整体のとことか楽しすぎw

それにしても右目が焼きつけた恋、というちょっとおかしい感じがして、でも変なリアリティも強い。
現実見ちゃうとことか、いたたまれないよなー……。

考え方の違いはあれなんだけど、お互い視界に入らないまま隣に居たらいい感じに居られる気がしないでもないんだけどなー。
はてさて、このあとどうなるやら。

そしてやっぱりロマンティックが止まらないこのフレーズ大好き。引用。
さて、知らないふりをしようか、それともキスでもしようか。
今度こそ引き剥がされないようにっていう、未来への気持ちで終わっているのでさわやかですね。満身創痍になって障害も残りましたが。


・みんなおかしい(ぼく含む)
自分の心がどこにあるかなんて、生まれたときから当然のように把握していた。
過去感想はともかく引用。

ネタバレ防止しつつツイッターで語ろうとして試行錯誤した結果、今やこれの主人公のことはミーくんと呼んでいるし、わたしの中だけでミーくんという呼び名が馴染んでいるが、同時にサイボーグのねこさんかなぁ? とも思ってしまう。

右目が本体だったからって怪我満載でも意外と動けんのかなぁ?

ていうか、こいつ、全然話聞いてないのにめっちゃ円滑に振る舞えるのすごいよな……。身近に絶対居てほしくないタイプ。いえなこういう子、実際にそばに居たら、きらい。

こいつ、底なしの情熱が面白い。最後殺し屋(あ、一応、多分シンバじゃなくてシンバの友達のあいつです)さんによって叶えられた願いで幸福になったんだろう、独善を極める彼は。

……でも、普通は目に心は宿らないから、永遠に片想いの可能性の方が、高いんだよねぇ。


・瞳のさがしもの

文章や、内面に切り込んでくるときの角度や、少々エキセントリックすぎる言動(椅子になるのはないだろwww)以外は、なんだか古典小説とかにありそうな感じだなぁと、最初思いました。
最近のわたしはそういう連想に陥りがち、というのもあると思うけど。

少しずつ失って、不自由になって行くものがあって、ままならない人生を、それでもそれなりに送って。
(ちらっと読み返すと改めて思うけど、調子合わせるときに飛躍しがちなタイプの嘘つきだなぁw)

目の病気について知って、ぼんやりするところに主人公の彼の人格もよく見てとれるし、ほんと、なぁ……って感情移入。
ボールが拾えなかったのをきっかけに泣くところなんて、読んでいて心がしゅおしゅおしぼむぜぇ……。

最後に過去印象的な冒険をした少女が大人になった相手と再会する。
たった一度だけ受け止めて投げ返せたのもすんごいロマンティックだ。

仕事やめたあと庭を整えて待つところもロマンティックだし、彼女は彼女で廃ビルで待ってた時期だったっていうのも、『時計台挟んで待ちぼうけるカップル』のシチュエーションを引き合いに出すならタイミングが超ナイスだ。

でも、わたしはそれよりも、「はーぁ、たまにはこういうのもいいもんね」と落ち着いたあと、「はて」と何故か首を傾げてこの短編の頭に戻って、それからまた噛みしめた感慨こそが、って思うんです。
冒頭の語りがいつの語りなのかって、全然わかんないから。わたしが読み逃してなければ、だけど。

ていうか桜山さんってみーまー8のエコさんかなーとか、野球チーム気になるなーとかあった。

前向きに終わるところも冒頭も、文章がきれいだなぁと思う。言葉に内包する感慨もぼんやりして、ふくふくして見える灯りみたい。


・にゃんと素敵にゃ

最後バッター(そんな日本語はない)のとこぶし君の恋も、そのひとみで追いかける片想い、でした。
っていっても可能性があったり両片想いだったりするあれも今まではあったけど、とこぶし君は、相手の心がしっかり実在する上での純然たる片想い。

にゃんにゃん関係の妙とか、人間関係の妙とかもいい軽さでひょこひょこ書いてあって雰囲気があった。

そして、ほんのすこしの結果のためにいっしょうけんめいなお話でした。
なんだか、同作者別作品にいつも言及しすぎなんですが、ちょっぴり僕の小規模な奇跡の主人公を思い出しました(病気で死んだ彼な)。

ほんわり切なく、ちょっとあったかく終わったのがなんとも、床でごろごろしたい。
〆に相応しいお話でした。



あとがき
には、「なるほどガラケー派ね、予想はしてたけど把握した」と無駄に力強く思った。
ついていけない入間さんが好きだよ。高校時代はGJだよ。(悪い笑顔)

オンラインは実はわたしもあんまりついていけないかもしれない。あ、いや、音ゲーやクイズゲーの、対戦だけ繋がってる感じにはついていけてるな。チャットあるともうだめだと思う。いいやつ面して疲れるし人と話したくない。


総評すると、短編集は二冊目のこちら、一冊目の時間のおとしもの以上に素敵な一冊でした❤

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実情ほぼ入間人間のファンブログみたいな感じでしたが、とある事情により離れていく予定。(過去作品は別腹かもしれない)

分家(閉鎖):手紙の墓場この記事参照


くりえいたーさんや実在しない人に、『自分だけしっくり来ればいい』精神であだ名をつけることが多い。直接関わらないと逆に気安い呼び方の方が距離が遠く感じるような、作品越しとかだと近しく感じるような、そんな感じ。
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