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修正記録:1枚目の画像を差し替え。 
     『未来を待った男』の画像を差し替え。さんしろー全部わかめにしちゃってたw





~記事作成までのあらすじ~
『明日も彼女は恋をする』でのまったいらさんの説明がわかりづらすぎて殴りたかったので
自分で説明してみようと思ったらもっとわかりづらい上に部屋の室温低すぎて自分にドロップキックをかましたくなった! 寒い!!

この記事は、入間作品におけるタイムトラベルやタイムパラドックスについて自分なりに噛み砕きつつ図解しようとした記事です!
(いや、『昨日は~』と『明日も~』の記事とも言えるかな?)


わたしの趣味によりキャラ絵を添えたら全力でネタバレになりました。

主に『昨日』&『明日』の上下と『未来』のネタバレ

……あーっと。ごめんご。
あと出来るだけ抑えはしたけどわたしが呼びたいようにキャラを呼んでます。考察記事でまでかいっ! ってつっこまれたらごめんとしか言えない><


そ、そんな感じで続きからタイムトラベル解釈のお時間です。
ちょっと頭こんがらがっているので間違ってるかもしれませんツッコミ大歓迎!



・れっつタイムトラベル論


まず、記事のきっかけになった『昨日は彼女も恋してた』『明日も彼女は恋をする』のみかぴょんを例にします。


みぃちゃんの旅路は多分こんな感じです。
カオスですね。ぶっちゃけわたしには図にしきれません。

じゃあ、ということで

松平貴弘氏の図解から考えてみよう


ただ、『明日も~』でまっつんの描いていた1234567で7から1に飛ぶたとえは、
どう考えても戻った過去以前にも過去があった(っていうとまつだいらの言ってた過去と未来が繋がってない論と矛盾してそうな響きになっちゃうけど)ことをどうにも実感しづらいので、
7からは3に飛ぶように改変して、まつひろの描いていた図を半再現します。


ぶっちゃけぼくは、なんで3から戻ってくる数字が3なの?(元の図で言うと、なんで1から戻ってくる数字が1なの?)ってとこで思考が躓いてしまいます。


ならいっそ、とかなり自分で考えてタイムトラベル記の図を描いてみました。

・廃線







こうなりました。
(ほんとは8に戻すくらいの大胆な描き方した方がいい気もするけれど……)

廃線になるだけで、なくなってはないのが、わたしが大事にしたポイントです。まったかさんは『上書きじゃない』って言ってたし。
(ちなみにわたしのたとえが地下鉄っぽいのはピンドラの影響)

ただ、こうして図にしてみるとなんともおぞましい。
すべてのものの続き(未来)を一切合切奪って、別の路線を再構成しているのですから。

といいつつ、補足ですが、このぼくの説では廃線になった線路は続きを失った代わりに新しい路線に統合されます。



さっきおぞましいとか書きましたが、他のタイムトラベル物で過去改変が可能なものだって実は同じですね。
寧ろコンピュータ的に上書きして完全になかったことにしちゃってる辺りもっとおぞましいはずなんです。

ただ、この形式を図に起こした場合、『続きを失っている』ことがはっきり目視できちゃうから怖い。おぞましい!!
尻切れな物語が、自覚されないまま埋まってるんだぜ? 日蔭者にはなってるけど、修正液の下には途中まで書かれた文字が残ってる。

……平気で送り出せるまつひろがなんかこわいけど、彼は過去と未来が繋がってないと思ってるから今更恐れてやしないんだろうな……。

この考え方は多分シュタゲに近いと思います(※アニメしか見てない)。


・『未来を待った男』の例


次に、タイムパラドックスに対するまったんの説を生み出したタイムトラベルについても図を描いてみました。
この短編では、タイムパラドックスがどこで手を打つのか……みたいなことを言うだけに留まっていて、タイムパラドックスについてぐるごしゃーなまま終わっていたのです。

……上の線路的な図を描く前に描いてしまった図なのでちょっとアレですが、多分大まかにこんな感じだったのでしょう。

美弥子ちゃんとさんしろーの“あの一年”は失われてはいない。
ただ、老人になったさんしろーがそれなりの幸せを歩んで明日が孫の誕生日とかだったとしてもその未来はふつーになくなってますね。怖いですね過去改変。

それを厭わないほどの、真面目な恋だったのでしょう。さんしろうらしくてそれがものすごいことを生んでいてもつい頬がほころんでしまいます。


・『19歳だった』の例


こういったものの図解で一番わかりやすく描けるのはこれだと思います。
仮名として、主人公をDT(童貞)、彼女さんを写メ子として図を描いてみました。



わあい! 一番わかりやすーい!
余計な台詞を落書きする気力がなくなってから描いたからじゃないと思いたいぜ!
(ホントは今この瞬間、『ゴーメンナサイヨー』を書き足したくなってた)

DTと、一度目含む色んな彼女との続きは永遠に失われてしまいましたが、凄く悲しそうだったからとおかしいDTの傍に居てくれた彼女と一緒であり、無理矢理にでも前を向こうとしたのでハッピーエンドってことでいいのかなっても思います。
あの後ちゅっちゅ出来たのかなぁ? 童貞捨てても名前出ない限りわたしはDTって呼びつづける所存だけどな。


ではそろそろツッコミたくてうずうずしてる人がいるであろうことに自分から刺さっていきましょう。

・「なんでJaneさんは未来なくなると思ってるの?」


まあつまり、「平行世界増やそうぜ!」ってことですね。

こんなんかなぁ?

こうすると問題が起こってしまいます!
前提を洗い直してみましょう。

綾乃ちゃんはマチさんと一緒に居たいってワガママのためではなく、マチさんに幸せになってもらいたいってワガママのために頑張るんです。
みぃちゃんはニアと一緒に居たいってワガママのためではなく、勝手に自己犠牲しやがったニアの死を否定したいから頑張るんです。

二組が完全に無意味!

「無意味になろうと知ったこっちゃねえよ、そういう世界なんだろ?」と言ったあなたは流石に松平があれでも一応悪人ではないことを忘れてる。
科学者だから変態だし外れてるしあたまおかしいけど、綾乃ちゃんのがんばりが無意味だってことを教えずに変な苦労をずっと背負わせるようないじわるな人じゃないです。

つまり感情論に近くなりますが、少なくともまったいらさんの仮説ではこっちじゃないってことです。

死んじゃった事実はなくならないけど、その続きに死んじゃってない事実を配置できる、というのがまったいらさんの説だと思います。
わたしの図は便宜的に列を分けましたが、まったいらさんの場合はあくまでも、

12345671234567……

みたいな感じですしおすし。


とりあえず最後におまけというかダメ押しとして、タイムトラベル・タイムパラドックス等のことではなくタイムマシンのことを語ろうと思います。

・懐石料理とカップ麺


『昨日は彼女も恋してた』にて、まっつんは一度言い淀んでいます。
P271の最後から、P272までの会話の下りです。

『懐石料理』と『カップ麺』の違い。それを考えてみました。
推測ですけど、これならちょっとはアレコレな矛盾がマシにまぜまぜ出来るのではないかなぁ。

・懐石料理
体ごと飛ばせるよ!

・カップ麺
心だけ未来の体にぶっこむよ!

そして、みぃちゃんとちかぴょんを送り出したときの『マシなカップ麺』では、車椅子くらいなら持ってけたのではないかとかも考えてみたけどこれは想像の域にもほどがあるな。
(綾乃ちゃんが積むの大変そうなの見て、さいご、だし、車椅子のまま配置できるようにしたのかなぁとか思ったんだけど)



・改めて、『昨日は彼女も恋してた』と『明日も彼女は恋をする』に対する感想


上かいた色々踏まえて。
(先に書いてある感想はこちら

綾乃ちゃんは、おうどん食べようって約束したマチを永遠に取り戻せなくなったから、結果的に『約束をしたマチ』に殉じたのにも似たかたちになるよね。DTと違って。

結局、失ってない現在を作っても、失った厳密な未来は失われてる。

時間改変ってそういうことなのかもしれません。
美弥子ちゃんが生涯の恋人をやっぱり研究だと言ったのはすごく正しかったんだと思う。

そして、これからまでもこれまでからも運命に逆らってしまう二人は、失った未来を沢山作り続けてしまうんだろうなぁと思いました。
『失って惜しいと思う未来』を変えようなんてはしないんだろうけど。でも、結果的に奪いあうことになる。

ただ出来るだけ多くの人には誤解しないでほしい。
綾乃ちゃんが戦っている相手はあくまでみぃちゃんではなく死んでしまうマチだし、みぃちゃんが戦っている相手はあくまで綾乃ちゃんではなく、勝手に死にやがったクソニア(多分みぃちゃんはこれくらいに思ってるはずw)です。


結局全部タイムマシンなんか出来たせい、とも言える。

でもみぃちゃんはニアが居る世界を知っているみぃちゃんになってしまったから、それを知っている自分を肯定してニアが居ない世界を否定すんだろうなぁ。

ふたりとも、そうなのだ。

自分の恋をどこまでもどこまでも肯定している。コワイねぇ。でも、元気だね。


もしも綾乃ちゃんが、ヤガミカズヒコが悪知恵働く人だったなら、“近雄の一番の理由”なんか優先して伝えずに『もともとこういう運命だったので彼はそれに殉じた』と伝えれば、美住の心はくすぶって悲しく鎮火してしまったんだろうなぁと思うし、それなら丸く収まったかもよとも思う。

でも、“運命に逆らう者に栄光あれ”!
わたしはそれを選んだから、この物語が好きです。入間さんが好きです。

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