2011/07/20　追記：
　旧『入間人間作品“表記”考１　シリーズ物のヒロインネームがカタカナ』
　ずっと放置しててごめん。察してくれるだろうなとか、他記事で普通に語っちゃってるからとか、ちょっと的外れだから手を入れるのが恥ずかしいからとかで、『１』のままずぅーっとこのままだったね。
8/25　再び手入れ。


入間作品の表記（××の『ぼく』『僕』等）の件についてわたしの目が見たことを垂れ流す記事その1(予定)で、今回はシリーズ物ヒロインのカタカナネームについてです。

こういったディープな読み込みすぎは正直毒だなってわかってるよ。わかってるんだよ。

誰か読み込みまくりの人が居て、それにしっくり来たと膝を叩く人が居て、すごいと思う人が居て、そうやって読み込みまくりの輪が発生すると、必ず一定数、深読みしないところに面白さなどない作家なのだと決めつける人が出るの。だから自分で書いててやんなる。
でも書かずに居られない。歌わず生きられないのと同じくらいだ。

ということで、嘘つきみーくんと壊れたまーちゃんシリーズが完結するとかすればもっとスタンス明らかになりそーですが、ならないうちから書くとします。
あたり前だけどネタバレの宝庫の予定です。

ということでヒロインネーム。
ここでは一人称を主に担う主人公の地の文での呼び方を重要視する。

そうすると、３シリーズ全てカタカナネームなのです。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃんの『マユ』、電波女と青春男の『エリオ』、そして探偵・花咲太郎は閃かない(2巻は覆さない)の『トウキ』。

シリーズなしで考えればヒロインの名前が明かされないパターンもあります。
そしてサブ(?)ヒロインもいいとすると、

前川さん、リュウシさん。

前川さんは今のところ参戦と言っても「不毛じゃなきゃいいや」なのでまあ今回は考えないでいさせてください。
で、カタカナネームヒロインに法則性を見出すとすると、本名からカタカナなヒロインとあだ名がカタカナなヒロインが出てきます。

マユ、エリオはてきとーな言葉で表しちゃうとナチュラルボーンヒロインさん。
リュウシ、トウキはあだ名ヒロインさん。

ここで注目しちゃいたいのが、トウキさんの『トウキ』は、姫扱いが強い理由になっているところです。
つまり、ルイージのヒロインでなくなったとき、『桃子』に戻って魔法が解けます。『桃子』という名前を知っていることからもほぼ確実なんじゃないかと。

そこからまた仮定を重ねてしまいますが、カタカナネームはシリーズ物のヒロイン資格みたいなものなのでは、と。

ちなみに青春男の外で起きたことっぽい短編の『多摩湖さん』や、本名不明で他シリーズと繋がりやすい人種島くん(桧垣だけど)のファースト短編の『香子(偽名)』ちゃん以外は、短編でも漢字ネームヒロインさんがいらっしゃらなかったりします。あとは大体名前不明。

閑話休題。
そうやってトウキから引きずると、リュウシのヒロイン資格を与えた人がエリオになったりするカオスになっちゃうんですが、それはそれでおもしろそーです。
そのほかにももう一つ、みーまー短編の『ヤマナ』と『トーエ』です。

『ヤマナ』はご存知の通り、六巻の時点で恋日が『山名』と読んで表記を明かしています。
なのでこの人もヒロインとして考えると、態々名前の表記を教えない環境限定のヒロインになります。
次に『トーエ』。トーエもわからないって理由のもと、聞かないままなあなあでカタカナ呼び。
でもやっぱり、自分から離れて行った山名とは逆に、浜名は遠ざけられました。

それから最後に、『ｉ』のとってももしもにもしかして『壊れていない正しさのある世界ならを見る限り、道真は『まーちゃん』だけじゃなく『マユ』も口にしているのです。
壊れてるより『まーちゃん』へのこだわりが薄い彼女を相手取ったから口に出たんだろう？　ってナチュラルに思っちゃう。そこで考える。


アレ、あいって本人の認識だけじゃなく物語の構造的に考えても、主人公位置に居座る非主人公じゃね？


もしかして入間さん的に主人公じゃない子って主人公にはなれてもシリーズにはなれないんじゃ……とも思えてます。

真もまた、エリオに主人公にされた子と取れるんだよね。あいがマユによって主人公位置に居るように。
もしかしたらエリオという強力なヒロインやエリオに名づけられたリュウシが居なかったら、引っ越してきた真くんは前川さん一択だったかもしれません。
あるいは、引っ越さず星中（とか書いてしまってましたが彼女は小海でしたね）。


まあ、大体まとまってないけどこんな感じのヒロインネーム考でした。
ここでわたしがときめくのは、いつか解けるおとぎ話の魔法めいた、ピーチ姫のカタカナネームです。

そしてそれを考え出すと中村ソウが気になり出す。ルイージはロリコンだけど、でも、わざわざカタカナ？

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